教材を通じて教授する真摯な姿勢に感服致しました(石原雅之さん)

趙老师、早上好!

今日は今学習している初級編を使っていて感じている事をお話します。

一言で言うと、「螺旋階段を昇っているような気がするテキスト」ということです。

つまり、同じ場所を何度も繰り返し通りながら上に導いてくれる教科書という意味です。

具体的に言うと、「您贵姓?」が情景会話1で出てきますが、第5課で「您贵姓」が出て来て注釈で「你の尊称」であることが説明されています。

他にも同様な例が見られ、「先ずは基本的な知識を定着させた後で広がりを持たせる」という著者の意図を感じました。

趙老师の良くお使いになる建築の例えで言うと、「壁を何度も上塗し、しっかり乾燥してから綺麗な壁紙を貼っていく感じ」 と言う事になりましょうか。

最初から多くを詰め込まずに学習者のレベルに合わせてゆっくり丁寧に仕上げていく感じがします。

特に初めて中国語を勉強する者にとっては発音を覚える事で手一杯であまり深く掘り下げると混乱して迷子になると思いますが、ある程度基礎が出来ると自然に吸収出来ます。

中級編は、さらっと拝見しただけですが、こんなに沢山載せるには基礎工事をしっかりしておかないと持ちこたえられないと思いました。

趙老师がいかに学習者の立場に立って教授法を考えておられるのかが分かり、教授としての真摯な姿勢に感服致しました。

今後ともよろしくお願い致します。